丼木家の人々 第一話

丼木家の人々

とある郊外。
閑静な住宅街に暮らす、丼木家。
こじんまりとした一軒家、
よく手入れされた庭。
いつもと変わらない穏やかな日々が、
この家の幸せだった。

姉・涼子は自宅で
ピアノ教室を開いている。
その日もいつものように、
午後のレッスンに向けて
「カノン」を弾いていた。
しかし、その指が突然、
「あのメロディー」を奏で始める。

ポロン、ポロン、ポロローン。

止めたくても止まらない、
涼子の指。
おだやかな丼木家の日常が、
静かに変わり始めようとしていた。

登場人物

丼木涼子

丼木 涼子(どんき りょうこ)

丼木家の長女。
自宅でピアノ教室を開いている。
いつも上品な服装に身を包み、
生徒や近所からは
「品のいい素敵な先生」と
思われている。
ドン・キホーテは自分とは関係のない
場所と思い込み、
一度も足を踏み入れたことがなかった。

丼木瑛太

丼木 瑛太(どんき えいた)

涼子の弟。
ドン・キホーテが大好きで、
暇があると近くの店舗に
足を運んでいる。
その魅力を誰よりも語れる、
深い愛情の持ち主である。
姉のことが大好きで、
常日頃からその良さを
知ってもらいたいと願っている。

ところでみなさん、知ってましたか?

ドンキ、思ってたんと違う!

みんなの声でぜんぶが変わる!? 売れ筋ほど安いの?
全然知らなかったけど、ドンキってお惣菜も売ってるの!?
驚いた表情の丼木涼子